セレンゲティの雨基金

新雨基金 ムイシェさんと阿部さんの紹介(2012年4月)

プロジェクト責任者: 岩井雪乃

観光業で働きたい女の子ムイシェさんを阿部さんが支援してくれることになりました!

●奨学生:ムイシェさん紹介
ムイシェ・マニャニャ Mwishe Manyanya (女)21歳 ビテック専門学校

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ムイシェさんとお父さん

ムイシェは、セレンゲティ国立公園に隣接するミセケ村の女の子です。父親には妻が三人いて、ムイシェの母は第二夫人。母には7人の子どもがいて、ムイシェは4番目の娘です。つまりムイシェには、25人のきょうだいがいるのです。お父さんは農業で生計を立てていますが、近年は国立公園から出てくるゾウに作物を食べられてしまうので、耕作面積が小さくなってしまっています。お父さんは子どもの教育に努力していて、ムイシェを中学まで学ばせました。しかし、それ以上の教育は困難な経済状況です。

セレンゲティ国立公園への観光客は年々増え続けており、セレプロが活動するセレンゲティ県にもホテルが増えています。この地域に暮らすイコマ人は、もともとは、今は公園となってしまった土地に暮らしていました。それが、今から60年前、1951年に公園の設立とともに追い出されました。政府からは何の補償もありませんでした。

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畑にむかっていくゾウの群れ

このような「『西欧による自然保護』によって踏みにじられたイコマの歴史」をふまえたうえで、ムイシェは観光にかかわりたいと希望しています。「今こそ、公園が私たち地元コミュニティの発展に協力する時だと思います。ホテルでの雇用や文化観光をつうじて。私は、学んだ知識をつかって、地元中心の観光に貢献したいです」

これまでホテルの数か少ないうえに、雇用されるのは町の高学歴のタンザニア人ばかりでした。最近はホテルの数が増えて雇用機会も多くなっているので、ぜひムイシェに参入していってほしいです。

●支援者:阿部さんの紹介
阿部さんは東京在住の社会人で、早稲田大学の卒業生です。在学中に、早稲田大学平山郁夫記念ボランティアセンターで岩井が実施しているプロジェクト「エコミュニティ・タンザニア」のメンバーとしてセレンゲティに滞在ました。

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子ヤギをかわいがる阿部さん

ベジタリアンの阿部さんは、村人が歓迎してヤギや鶏をつぶして用意してくれる料理が残念ながら食べられず、日を追うごとにどんどんやせてしまいました。それにもかかわらず、2008年と2011年に2回も渡航したのです。1回目では直視できなかった家畜の屠殺シーンも、2回目では遠巻きに眺めていました。自分は食べないものの「生態系の循環の中で生きる村人が、肉を殺して食べるのは自然なこと」と考えるようになったそうです。

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ウシの屠殺

この他にもさまざまな価値観の変化を阿部さんは村で経験しました。それを忘れずに、社会人になっても支援という形でかかわってくれるのはうれしいかぎりです。

●専門学校のホテルマネジメントコース
「ツーリズム・航空マネジメント」「ホテルフロント」「ツアーガイド」「経理」などの科目を学びます。費用は、1年間10万円(学費、寮費、食費、制服代など生活費も含む)です。ムイシェさんのがんばりに期待です!

更新日: 2012-07-28, 作成者: AFRIC Africa