セレンゲティ・人と動物プロジェクト
奨学生マベンガ君からの手紙(2004年12月) 

プロジェクト責任者: 岩井雪乃

セレプロで支援している奨学生から手紙が届きました。英語で書かれていますので、翻訳して掲載します。

1.奨学生の紹介
マベンガ・ソスピーター Mabenga Sospeter(男)25歳
ダルエスサラーム大学 地理・環境学科 2年生

この手紙では、マベンガ君が自分の生い立ちや大学生活の様子を紹介してくれました。悲しいことに、2004年11月、彼のお父さんが持病の心臓病の悪化で亡くなりました。この悲しみを乗越えてほしいものです。9月には初めて学会で発表しました。自分の村の発展と環境に役立つことを身に着けようと努力しています。

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マベンガからの手紙

2.マベンガ君からの手紙

2004年12月1日
アフリック・アフリカのみなさま

いつも支援ありがとうございます。今日は、私の生い立ちを紹介します。私は、タンザニアのマラ州セレンゲティ県イコマ郡ロバンダ村で生まれました。ここは、セレンゲティ国立公園、イコロンゴ・グルメッティ猟獣保護区に囲まれて、野生動物が豊富な地域です。

ぼくは1979年7月30日生まれです。10歳で小学校に入学し、16歳で卒業しました(*1)。1996年からは、ムソマというビクトリア湖畔の町にあるソンゲ中学校に入学し、第3区分の成績で卒業しました(*2)。そしてムソマ高校に進学し、2002年に第2区分の成績で卒業しました(*3)。そして、タンザニア唯一の総合大学、ダルエスサラーム大学に私費学生として入学を許可されました。

しかし、私の両親は全学費を払うことはできません。私は、奨学金を探し回り、そしてアフリック・アフリカを知りました。1年目は授業料の半額を、2年目は野外実習費を負担してもらっています。授業料は、基本的にロバンダ村の近くにあるホテルが援助してくれています。

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大学のキャンパスにて

私の父も、以前は小さな商売をしていたのでお金を出してくれました。しかし、その父が2004年11月7日に亡くなったのです。私は、精神的にも資金的にも非常に困難な状態になっています。

大学にはいろいろな人がいます。さまざまな国からたくさんの学生が来ていて、裕福な家庭の出身者もいれば、私のように貧しい農村出身の者もいます(少数ですが)。貧しい出身の学生は、一日US3ドルでやりくりしています。昼食代と寮から大学までのバス代です。寮は、キャンパスから4km離れていて、3本のバスを乗り継いで通っています。

父は死んでしまい、母は雨が頼みの小農ですから、今の私は大学で必要なものを買うお金を得るのがとても難しいです。授業料を払ってくれているホテルは、今年度分は、まだ半分しか支払ってくれていません。今年度は、US2,000ドルかかります。

最後になりましたが、私の学費を援助してくださり、本当にありがとうございます。

最近の写真と9月に発表した学会「タンザニア・持続的な環境」の資料を同封します。学会では、「農村の貧困と野生動物保護」というタイトルで発表しました。社会や開発の問題に取り組んでいます。

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マベンガより

(訳者注)
*1 タンザニアの小学校は7年制。
*2 中学校は4年制。卒業試験の結果は4段階に別れ、第1−3区分の者は公立高校に進学できる。
*3 高校は2年制。卒業試験の結果区分は中学校と同様。

更新日: 2005-08-20 作成者: AFRIC Africa