ワイヤーフェンス成功の記念式典(2016年9月)

岩井雪乃

タンザニアのセレンゲティ国立公園で実施しているゾウ被害対策「ハッピーハニーチャレンジ」の近況をお伝えします!岩井が8月に現地に行ってきました!

ワイヤーフェンスで被害が7割減少

この2年間で設置したワイヤーフェンスは、42.5kmになりました。昨年はワイヤーがあるないに関わらず、干ばつで作物がほとんど枯れてしまい、収穫がありませんでした。そして、今年はとうとう雨が順調に降ったので、作物の生育がよく、そこでワイヤーが効果を発揮したのです!!ゾウたちはワイヤーを恐れて保護区に逃げ帰り、被害はかなり減少しました。

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写真1 ワイヤーフェンスをもつ岩井と学生、こんな細いワイヤーをゾウは恐れてくれている

パートナーの現地NGOセデレックの調査によると、プロジェクト対象12村では、ゾウが畑に侵入した回数は昨年は650回でしたが、今年は174回で、73%も減少したのです!ゾウに村人が殺される事件も、昨年は4名が犠牲になりましたが、今年は今のところゼロです。畑の被害も、人命被害も減らす効果を出しています!

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写真2 小学校の畑で収穫されたトウモロコシ

「このトウモロコシを見てくれ!この5年間、ゾウ被害がひどくてほとんど収穫がなかったけど、今年はこんなにとれたよ!」
「サツマイモがたくさんとれたから、子どもたちに学校給食として出すことができる!」
(これまでは、子どもたちは朝7時から午後3時まで、飲まず食わずで過ごさなければならなかった)
会う人、会う人、みんなが私たちを笑顔で迎えてくれました。

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写真3 給食のふかしサツマイモをもらう子どもたち

豊作を祝って記念式典

ワイヤーフェンスのおかげで今年は豊作だったので、それを祝して記念式典がおこなわれました。私が村に滞在する8月に合わせて開催してくれました。実習科目として大学生も一緒で、日本からたくさんゲストが参列する形となり、たいへん盛り上がりました。200人の村人をはじめとして、国会議員、県会議員、県副知事、村長など、地域の名士がそろって出席してくれて、「ワイヤーフェンスを地域全体にさらに拡大していこう」と発言しました。これを実行してくれるよう、今後もウォッチしていきたいと思います。

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写真4 200人が出席した記念式典

村人たちから感謝のプレゼントとして、たくさんの布、収穫されたキャッサバ芋、記念彫刻作品などをもらい、ウシとヤギの肉をたっぷりごちそうになりました。多くの村人とともに喜びを分かち合うことができて、本当に楽しい時間でした。

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写真5 プレゼントの布を巻き付けてもらう

ハチミツをとうとう日本で販売

4年目に入る養蜂ですが、とうとう自分の目でハチミツ収穫を見ることができました。ゾウ被害対策にはどこまで効果があるかはなんとも言えませんが(畑から離れた川沿いに設置しているので・・・)、ハチミツで農家の収入が増えることは間違いなく、ゾウ被害を補填する収入源を創出できたといえるでしょう。
11月7-8日の早稲田大学の学園祭で販売します!

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写真6 ハチミツを瓶詰めする作業

村の結婚式(超ハデ婚)

村に滞在している最中、ホームステイ先の家族の結婚式もちょうど開いてくれました。最近のタンザニアの結婚式は、お金をかけて派手になってきていて、村でもハデ婚をがんばって開催していました。町から業者を呼んできて、音響設備・会場の装飾・洋風の食事などを、電気も水道もない村に持ち込みました。2頭のウシがつぶされてごちそうが用意され、宴は昼12時から翌朝5時まで続きました。村では過去最大規模の結婚式で、そこに出席できた私たちは貴重な経験でした。

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写真7 ハデ婚の新郎新婦

更新日: 2016-10-31, 作成者: AFRIC Africa