第55回アフリカ先生「いまづ環境学公開講座」(兵庫県立西宮今津高校)報告

「アフリカ熱帯雨林の焼畑農耕民の暮らし」(2010年10月18日 地理B)

坂梨 健太

アフリック入会後2年目にして、ようやくアフリカ先生として貢献する機会を得た。場所は西宮今津高校。近くには甲子園。関西に来て10年くらいたつが、実は今まで一度も甲子園を見たことがなかった。あの外壁を覆う渋い蔦を見ることができると楽しみにしていたが、なんと数年前に改修されていて跡形もなかった。かつ、前日にクライマックス・シリーズで阪神の敗退が決まってしまい、周囲はどことなく抜け殻のように静まりかえっていた。案の定、授業を担当させて頂いた地理の先生には、阪神の話はタブーですと言われてしまう。

授業を受け持った地理Bクラスは、幸運(?)なことに、松浦さん、服部さん、坂梨と中部熱帯アフリカを専門とする3人が担当することになった。私は主に焼畑農耕民の暮らしに絞って話をした。彼らは焼畑農耕民と言われているが、狩猟採集もおこないながら森林に依存して暮らしていることを紹介した。また、焼畑が森林を壊しているというイメージがつくられているが、実は彼らの活動が森林植生の回復にもつながっていることを話し、伐採会社等の外部からの影響を十分に考慮する必要性を伝えた。さらに、彼らが私たちの身近なチョコレートの原料であるカカオも作っており、その現状と問題点について紹介した。最後に生徒さんの中間試験前にもかかわらず、現地で起こっている問題に対して簡単に一つの答えは出せないし、むしろ出さずにべったりとつきあいながら、共に考えていくことも大事かもしれない、そして、そこに地域研究のおもしろさがあるということを自分の経験から話をして授業を終えた。

質問応答では、今年サッカーのワールドカップが開催され、かつ私の話が主に日本の対戦国であったカメルーンだったこともあり、サッカー話で盛り上がってしまった。高校生が興味を持てるようなサッカーなどの小ネタをもっと織り交ぜるべきだったかと、反省しながら帰路についた。私の高校時代は、昼前の早弁で3限目くらいから睡魔との戦いであったが、写真、動画(私のデカイ声も?)のせいか、生徒さんたちはよく聞いてくれていたので感心してしまった。

更新日: 2010-12-06, 作成者: AFRIC Africa