「『住みやすさ』を求めて—農村女性の暮らしと工夫—」

成澤徳子

ザンビアの農村を事例に、農業、牧畜、狩猟、採集といった人々の生業活動について、性別分業に着目しながら概観したあと、女性は農業や採集以外にも、食事の支度や水汲み、薪拾い、洗濯、掃除など、多くの家庭内労働を担っていることに触れました。さらに、現金を稼ぐことが各世帯において「伝統的」に男性の役割で、女性の現金収入源は地酒の醸造・販売くらいであった当該社会のなかで、現在女性たちは農閑期になると、現金を稼ぐために多様な販売活動を活発に展開していることを説明しました。新たな経済活動の場を創り出した彼女たちの活動を紹介することで、近代化・開発政策に対して受身で脆弱な存在として描かれがちなアフリカ女性の主体的側面も知ってもらい、アフリカに限らず男女双方が理解・協力する社会の方向性について考えることの重要性を提起して授業を終えました。

更新日: 2007-12-08, 作成者: AFRIC Africa