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『まんが アフリカ少年が日本で育った結果』星野ルネ=著

紹介:八塚春名

もともとTwitterで大人気だった星野ルネさんの連載マンガが、このたび、本として発行された。作者は、日本人の父親とカメルーン人の母親をもつ。カメルーンで生まれ、4歳のときに日本にやって来て、関西で育った。『アフリカ少年が日本で育った結果』というタイトルのとおり、「アフリカ少年の涙と愛にまみれたドタバタ成長日記」と帯に書かれているとおり、作者自身の日常のひとコマひとコマが、ユーモアたっぷりに描かれている。

作者は、日本の学校教育を受け、日本語を「ごく普通に」読み、書き、話す。しかし、アフリカンなルックスゆえに、彼が日本語を理解すると周囲の人たちは驚き、「すごいわね」と彼を褒める。フランス語圏カメルーン生まれだけど、「外国人=英語を話す」と思っている日本の人たちからは、英語を話すことを期待される。きっと、日本で暮らす外国の人びとにとっての「日本あるある」なんだろう。

わたしにとって、もっとも魅力的なのは、作者のお母さんだ。彼女は息子の入学式にカメルーンの素敵な民族衣装を着て堂々と登場する。息子のお弁当に、プランティン・バナナの蒸し物とチキンとナッツのピリ辛スープというカメルーン料理を入れる。息子がテレビの歌番組に出るとなれば、自らがバックダンサーとなって踊る。かっこよくて、楽しくて、愛情たっぷりなお母さんだ。本書には、このお母さんのふるさとであるカメルーン西南部の村での、作者の滞在話もある。アフリカを経験したことのある人なら、マンガのなかの「アフリカあるある」に、心底うなずき、懐かしくなることだろう。

国籍とは、文化とは、家族とは、なんだろう。楽しく読めるマンガでありながら、そんなことを考えさせられる1冊だ。

書誌情報

単行本: 126ページ
出版社: 毎日新聞出版 (2018/8/20)
ISBN-10: 4620325368
ISBN-13: 978-4620325361

更新日: 2018-12-30, 作成者: AFRIC Africa